東京都 上野美術館

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昭和48年初頭から上野公園の中に有った東京都美術館の隣の
運動場に東京都美術館改築工事として着工された
敷地面積約100m四方に地下2階地上2階で外壁は
焼きレンガ色のタイル打ち込み工法で
設計は前川国男設計事務所と横山建築構造設計事務所
施工業者は大林組で施工され 竣工は昭和50年3月であった
当時は第1次オイルショックで池袋のサンシャインシティは工事を中断し
ガソリンスタンドは日曜日に休業させられ派手な銀行の屋上看板は
自粛という名目で取り外された テレビも深夜放送は禁止ネオンサインも
消され夜は暗闇となり トイレットペーパーが売り切れたのも今は昔話となった
大林組の財津所長のモットーは あせらず怒らず正確に であった 
当時の型枠大工の日当が8000円であった



本工事着工前の障害物撤去工事
正面に見えるのが旧美術館
この建物の左側に正面玄関が有る


旧美術館正面入り口
左奥の方に京成電鉄 上野公園駅が有る


昭和48年9月1日
左の方に上野動物園の正面入り口が有り
基礎の下まで約 13m ダンプカーが直接降りて行ける様に
スロープを作り移動式クレーン車でタワークレーンの組み立て中

昭和49年3月
地下工事の最盛期
オイルショックの影響で職人は買手市場
型枠大工も毎日90人以上が応援に来ていた

 
37歳の働き盛り
頑張っていたよ



現場の表札もひっそりと

各職作業主任者一欄表
鳶 土工    鈴木組    木村徳之助
大 工   水野工業    尾村敏行
鉄筋    共栄鉄筋    中村良久
斫り工事    柏木石材    井岡英男   
ガス圧設   中川作業所    小野英男   
左官工事    東京建材    千葉忠孝   
その他


正面が企画展示棟
この左隣に文化棟がある当時文化棟の地下に
東北新幹線が通る予定で
文化棟には地下室が作れなかったそうだ
上野駅はこの向こう側1,5キロぐらいの所に有る


公募展示棟
地下1階地上2階同じ型が4ヶ所



正面に旧美術館 今は撤去されて跡形も無し
その手前1階部分が食堂
その下の地下1階部分が玄関ホール

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