みくすについて

みくす風景9

わたしたちの暮らす三久須地区は、世界遺産石見銀山遺跡の奥座敷、水上町にあります。
石見銀山遺跡の緩衝地帯に位置し、遠くに地元を代表する主峰 国立公園三瓶山を望み、周囲を緑豊かな山々に囲まれ、そこから流れ出る良質な水と腐葉土が作り出す豊穣な土壌からは、銀の輝きに似た〝みくす米〟が生まれています。
  一方で、三久須地区は、人口79人、世帯数33戸(内、農家世帯12戸)で、高齢化比率は47パーセントと高齢化が進んでいるほか、全国、どこの農村でもそうであるように米価格の低迷、担い手不足と後継者問題など、多くの課題を抱えています(令和3年4月1日現在)

  このまま、高齢化が進展すると農地が荒れ、放棄地が増え、獣害被害が深刻化こととあわせ、地域の活力や住民の気力が喪失することで、地域が消滅する、まさに目の前に「限界集落」が近づいていることを突きつけられています。
  そこで、わたしたちは、どうしたらこの現状を好転させることができるのか、日々、自問自答し、議論を重ねながら、地域の団結力と『〝みくす米〟の輝きをなくすまい!』との強い思いで2016年に「みくすの農地を考える会」を立ち上げました。

  2020年から、ほ場整備事業(県営農地中間管理機構関連農地整備事業)に着手、2023年度末の完成を目指して工事を進めています。
  さらに、2022年には「農事組合法人 みくす」が誕生し、これにより、先達から受け継いできた貴重な地域資源を未来へ継承する糸口をつかむことができました。しかし、まだまだ、難問山積。やっと地域再生という重い課題のスタートラインに着いたばかりです。

  わたしたちは、あえて「限界集落」の呼称をつかい、脈々と受け継いできた地域資源を糧にしながら、果敢にチャレンジしていきます。よろしくお願いします!

  1. 限界集落「奥銀山 みくす」のオリジナリティとアピールポイント
  2. 石見銀山の採掘は自然との調和を基調としたSDGsの精神を包含し、採掘後の森林植栽と公害のないきれいな水が〝みくす米〟を育んでいます。
  3. 農地に1年中、牛を放牧します。牛が草を食べることで農地保全につながり、排泄物は堆肥となって土を肥やし、作物の実りを豊かにするとともに、主峰 三瓶山を借景に、のどかな農村風景から来訪者に癒やしのひとときを提供します。
  4. 都市部の皆さんとわたしたちと、みくすで採れた農産物を通じて、交流・交歓を活発にし、日本人のDNAが知っている農村の魅力を発進し続けます。